1.2つ目のショックは大文字の送り火で起こった!
お盆4日目①からの続き。
そして2つ目のショックが起きました。おしょらい送りをしたその晩、大文字送り火を見に行ったときのことです。
いつものように夜8時になったところで、素足にサンダルを履いて外に出ました。家から10秒ほど歩いたところから大文字の送り火が見えるのです。毎年見ているところで点火を待ってるうちに、近所の方もパラパラと集まり8時になったのですが… なかなか灯らない。
あれ?いつまで経っても点火しやへんなぁ…
そこにあるはずの大の字が見えないのです。みんながザワザワしだしました。

時間通り灯らへんておかしいなぁ?

こんなこと初めてやわ!どうなってるのん?!
理由がわからないまま見ていたみんなが、小さな灯りと煙を見つけた時、考えたくない事実が頭をよぎりました。
送り火のところにビルが建ってる…
そうなんです。見えなかったのは手前のビルのせいでした。夜なのでビルの姿は風景に溶けてわからず、見えるはずの大文字を遮っていたのです。
そのうち、決定的な証拠が見えてきました。「大」の一番上あたりの、ふわっとした明るさが目に入ったのです。その明るさがビルの上部分の輪郭を浮かび上がらせたのでした。
周りの人も同じように見えたのでしょう。集まっていた人たちはがっかりした様子でそれぞれの家に戻っていきました。
毎年、大文字を見ながら近所の人達と語り合っていた風景は、今後ここでは見ることができなくなりました。大文字に手を合わせる人たちの姿も。一方、みんなの視界を遮った高いビルを建てた人たちは、自分の住まいの屋上から見渡すことができます。なんだかとても矛盾を感じてしまうのは、私だけでしょうか…
高齢の方も多いので、「ここで見えなかったら他所へ行ってみるか」と気軽に移動もできないでしょう。お隣に住んでいる一人暮らしのおばさんは91才。亡くなったご主人を見送っていた習慣もこれでおしまいです。杖をついて帰って行く後ろ姿がとても寂しげでした。
2.私は諦めないっ!
しかし私はまだ諦めきれません。なんとしても帰って行くおしょらいさんを見送りたかったんです。家に戻ると自転車に乗り、見える地点へ激走しました!あそこなら見えるはず!!
私の目指したのは千本通。千本通は標高が高く、市内西部でもよく見える地点です。特に上長者町通・下長者町通あたりは通りもまっすぐなので、見る時、建物に邪魔されにくいです。
上長者町に着いて東を見ると…見えました!

まだ3画目のかなり端のほうまで見えてる!ここは堀川通に大きな建物が建つと見えなくなるのですが、まだ当分は大丈夫な感じがします。
ちなみに、下長者町通の方を見たら、すでに4分の1くらい隠れて見えなくなっていました。京都の地元民が大文字を見ることができないって、なんかおかしいです。いつか、鴨川でしか見えなくなったら、もう私たちはテレビの送り火に手を合わせるしかないんでしょうね。
悲しすぎたけど、なんとか今日中にアップできました。思ったことは山ほどあったので…
今年はおしょらい送りと大文字の送り火のダブルショックで、ご先祖様を見送った満足感がだいぶしぼんでしまいました。来年はこんな悲しいお盆になりませんように。


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